満天の星が広がる山頂や高原の展望台には、肉眼で星を楽しむ家族連れから、何時間も露光を続ける天体写真家まで、多くの愛好家が集まります。お互いに気持ちよく夜空を楽しむための暗夜マナーを解説します。
1. なぜ「白色LED」が厳禁なのか?
人間の「暗順応」には30分かかる
人間の目は、暗闇に入ると瞳孔が開き、網膜の「ロドプシン」という視物質が増えて暗闇に慣れる(暗順応)までに約20〜30分かかります。しかし、強い白色光を1秒でも浴びると、一瞬でロドプシンが分解されて明順応してしまい、再び星が見えなくなるまで30分待たなければなりません。
赤色光ならロドプシンが分解されにくい
波長の長い赤色光は暗順応を破壊しにくいため、天体観測では「赤色LEDライト」または「懐中電灯に赤いセロファンを何重にも貼ったもの」を使用するのが世界共通の鉄則です。
2. 観測地で守るべき3つの配慮
- 車のヘッドライトは進入前にポジション灯へ: 駐車スペースに入る際は、安全に配慮しながら速やかにヘッドライトを消灯し、ブレーキペダルを踏み続けないようにしましょう。
- スマートフォンの画面輝度を最低に: スマホの液晶画面は暗闇では強烈な光源になります。使用時は輝度を最小にし、下を向けて操作しましょう。
- 緑色レーザーポインターの無断照射禁止: 星座を指し示すレーザーポインターは、写真撮影中のカメラの構図に入り込むと作品を台無しにしてしまいます。周囲への声かけを行ってから使用しましょう。
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